>>SDGsの目標・背景との関係
今や世界中で注目されているSDGs。
今回はSDGsの文脈で使われる「2030アジェンダ」についてご紹介していきます。
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■2030アジェンダとは |
2030アジェンダの正式名称は「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」といいます。
2000年の国連ミレニアム・サミットで策定されたミレニアム開発目標が2015年で終了することを受け、国連が向こう15年間(2030年まで)の新たな持続可能な開発の指針を策定したものです。「持続可能な開発目標(SDGs)を中核とするもの。
2015年9月25日の国連総会で採択された合意文書です。
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■2030アジェンダの内容 |
2030アジェンダの日本語仮訳版の目次は以下の項目です。
・前文
・宣言
・持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット
・実施手段とグローバル・パートナーシップ
・フォローアップとレビュー
・前文
前文では、主題であるSDGsの達成を目指す決意が記されています。
そしてその決意が以下の“5つのP”について語られています。
人間:Peaple
地球:Planet
繁栄:Prosperity
平和:Peace
パートナーシップ:Partnership
・宣言
国連持続可能な開発サミットにおいて、持続可能な開発目標が策定されたことについて、宣 言がされています。
内容は以下の項目ごとに整理されています。
○導入部
○我々のビジョン
○我々の共有する原則と約束
○今日の世界
○新アジェンダ
○実施手段
○フォローアップとレビュー
○我々の世界を変える行動の呼びかけ
・持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット
「持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット」はSDGsの目標とターゲットが項目ごとに整理されています。
SDGsについては以前のひとくちメモで取り上げております。
右記リンクにてご覧ください→ 2020年5月号−今さら聞けない『SDGs』
・実施手段とグローバル・パートナーシップ
「実施手段とグローバル・パートナーシップ」では、SDGsを達成する上で必要な、協力関係の 構築、公・民の関わり、貿易、金融、技術促進など、実施手段とグローバルな中でのパートナーシップづくりについて記されています。
・フォローアップとレビュー
SDGsの取り組み最大化のために必要な、フォローアップとレビューが国内・地域・全世界の各レベルで記されています。
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■2030アジェンダが採択された経緯 |
2015年の9月に国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」内で、全会一致によって採択されたのが2030アジェンダです。
そのなかに盛り込まれたSDGsには、2016年から2030年までの15年間での15年間で世界中の誰一人取り残さない持続可能な世界を実現するためのゴールが定められています。
SDGsは、MDGs(ミレニアム開発目標Millennium Development Goals)を前身に持ちます。MDGsは、2000年に国連本部で開催された「国連ミレニアム・サミット」内で採択された国連ミレニアム宣言や、1990年代の主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合する形で作られました。
SDGsでは、MDGsにおいて残った課題である、ジェンダー・経済格差・地球環境の悪化・紛争の発生・貧困と飢餓などを、引き続き解決すべき課題と位置付けています。
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■2030アジェンダを読んでみましょう |
今や広く知られることになったSDGs。その次のステップとして、2030アジェンダを読み、SDGsへの理解を深めてみませんか。
2030アジェンダは以下のリンク先でご覧ください。
持続可能な開発のための2030アジェンダ(PDF)
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