今年1月に埼玉県八潮市て起きた道路陥没事故。
原因とされているのが下水道管の老朽化ですが、ここ数年、老朽化による被害はその他の場所でも、上水道管でも相次いで起こっています。上水道管と下水道管のそれぞれの損傷によるリスクはどのようなものなのでしょうか。
八潮市の道路陥没事故の現場の下水道管は直径が4.75mと大きいものでした。これは、この下水道管が汚水処理場の近くを通っていることが関係しており、約120万人分の汚水や雨水を流さなければいけない場所だったため大きな管であったとのことです。
老朽化による上水道管、下水道管の破損は各地で報告されています。
今年2月、大阪府堺市でも道路に水が溢れ出すトラブルが発生しました。
堺市上下水道局などによりますと水道管が老朽化して腐食していたことが原因とのことです。
水道局がバルブを閉めて水漏れは止まりましたが、その後水圧によって道路の一部が盛り上がり段差が生じる結果となりました。
堺市上下水道局によると、堺市では水道管、給水管からの漏水が年間650件発生しており、そのうち50件が水道管、600件は家庭用の給水管などからの漏水だということです。
毎年25km分の古い水道管を工事していて、掘削や埋め戻しを何度も繰り返すため時間が掛かる作業だということです。
給水管とは水道管から各家庭に引き込むもので、地面に近い分、振動など外部からの影響を受けやすいほか、材質もあまり丈夫では無い為、経年劣化すると事故が起こりやすいということです。

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