2024年夏季パリオリンピック・パラリンピックのスローガンとして掲げられたことでも注目を集めているのが、「クライメート・ポジティブ(climate
positive)」です。
気候変動やSDGsに関連するキーワードで、温室効果ガスの削減量を排出量よりも多くすることで、地球環境にプラスの効果をもたらそうとする試みのことをいいます。
具体的には、再生エネルギーの活用などでCO2排出量を抑えると同時に、森林の保護や再生によりCO2を積極的に吸収することで実現を目指します。
近年では、排出量の取引管理にブロックチェーンを活用しようとする新しい動きも盛んになってきました。サステナブルへの意識や環境経営の重要性が高まる中、こうした「クライメート・ポジティブ」の考え方を基にした取り組みは、特に、環境への負荷が高い業界の1つとされるアパレル業界などで進んでいます。
関連ワードである「カーボンニュートラル」は温室効果ガスの排出量と吸収量が差し引きゼロの状態を指しますので、「クライメート・ポジティブ」を掲げることは、「カーボンニュートラル」よりもハードルが高い目標を宣言することを意味します。
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