ポジティブな変化の情報にも触れましょう
環境についてニュースに取り上げられる内容は、ネガティブなものが多く、問題提起されて紹介される場合が多いですよね。
でも、SDGsを掲げ、環境問題を含め世界中が取り組みを進めて久しくなる昨今、ポジティブな変化はないものなのでしょうか。
今回は、環境に関する明るいニュース、ポジティブな変化についてご紹介して参ります。
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■オゾン層の回復 |
国連の専門家委員会は、科学物質による破壊が指摘されてきたオゾン層が、今後数十年で完全に回復すると報告しました。
オゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収することで生物を守っています。以前は、冷蔵庫やスプレーの噴射剤などに使われていた「フロン」により破壊され、大きな問題になっていました。
しかし、1989年に発効した「モントリオール議定書」により、破壊物質の99%を削減。このままの状態が続けば、1980年レベルまで数十年で回復する見込み、とされています。
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■海洋保護条約の歴史的合意 |
3月4日、国連の本部で10年協議されてきた世界の海を保護するための条約案に、各国が合意しました。
条約の正式な採択にはまだ多くの作業が必要となりますが、条約には2030年までに海の30%を保護区に指定する内容が盛り込まれており、世界の海を守る大きな一歩となることが期待されています。
グリンピース・ノルディックの海洋キャンペーン担当者は、「海洋を保護し、気候変動の影響からの回復力を高め、何十億人もの生命と生活を守る条約を実現させた」と称えました。
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■サンゴ礁の白化の回復 |
2022年9月、環境省の調査で、石垣島と西表島の間にある日本最大級の「石西礁湖」が9割以上白化していると報告されました。
しかし、今年3月に改めて調査したところ、そのサンゴの白化状態が5割にまで低下し、回復していることがわかりました。
回復した理由は、昨年9月の調査後に台風が接近し、海水がかき混ぜられて水温が下がったことと、2016年の大規模白化後、高い水温に強いサンゴに変化していたことだと考えられています。
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■ハワイの海の透明度が60%改善 |
ホノルルの中心部から車で30分のハナウマ湾。スノーケルの人気スポットですが、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、2020年はおよそ9ヵ月間、入場が禁止されていました。
その結果、湾の自然環境は大きく変化し、水の透明度が60%以上も改善。大きな魚が湾に入ってくるようになったそうです。
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■日本のCO2排出量が減少 |
日本のCO2排出量は、2013年をピークに減少しており、1人あたりの排出量も同様に減少。
同じアジアの国でも韓国や中国の1人あたりのCO2排出量は増加しているため、日本は比較的結果がでていると言えます。
しかし、2030年までの目標を達成するためには排出量を3億トン以上削減しなければならず、今後も取り組みを強化していかなければなりません。
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■日本の再生可能エネルギー比率が増加 |
日本の再生可能エネルギーの割合が右肩上がりで上昇している。2014年に12.11%だった割合は、2020年には20.71%になりました。
特に割合が増えたのは太陽光発電であり、東京都や川崎市での太陽光パネル設置の義務化により、今後はさらに普及が拡大すると考えられます。
日本で最も発電割合の高い火力発電の割合は年々減少していますが、2020年の段階で74.9%とまだまだ高い水準であり、継続的な改善が求められます。
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