トラブルに巻き込まれないためにも、日常できる点検を実施するようにしましょう。
ここでは、自分でできる簡単なものを中心に紹介いたします。
[エアコン]
エアコンが効かなくなる原因は複雑なため、自分でできるメンテナンスは限られてきます。最初に実施したいのは、エアコンのフィルター交換です。エアコンから送風されない、冷房設定しているのに冷風が出ない場合はフィルターの目詰まりが考えられます。またエアコンフィルターの汚れはエアコンから出る嫌な匂いの原因にもなります。1年または15,000km走行毎の定期的な交換がおすすめです。
次に、エバポレーターの掃除です。エバポレーターとは取り込んだ空気を冷やす、エアコンで重要な部分の一つです。エバポレーターの汚れを放置するとカビや悪臭の原因となります。こちらはカー用品店で販売している専用のクリーナーで掃除をすることができます。
その他にコンデンサーやコンプレッサーの故障などの原因があります。エアコンをかけたら異音がするなどの異常を感じたら、ディーラーや整備工場に相談しましょう。
[バッテリー]
バッテリーが弱っていないか確認しましょう。バッテリーが消耗してくると、端子回りに粉が付く、バッテリーが膨らむ、バッテリー液の漏れや減りといった症状が現れます。このような症状が出たら、バッテリーを交換しましょう。バッテリー交換の目安は2〜5年と言われていますが、車の使用状況によって変わってきます。送迎や買い物中心の短距離走行はバッテリーの寿命が短くなる可能性が高いです。
最近のバッテリーにはインジケーターが付いていて、簡単にバッテリーの状態が確認できるようになっています。異常を示していたら、必ずプロによる点検を受けましょう。
[冷却水(クーラント)]
冷却水の温度と量がポイントです。車のメーターパネルにある水温計を確かめましょう。水温計を確認して、H付近に針が触れていたら異常のサイン。Hを越えてランプが点滅し始めるとさらに危険な状態です。運転を停止して、ボンネットを開けてエンジンルームの風通しをよくしましょう。
冷却水の量はエンジンルーム内にある、リザーバータンクで確認できます。側面に「MAX」と「MIN」の間にあることを確かめてください。もし「MIN」のラインより低い場合は、冷却水を補充してください。量と併せて色も確認してください。通常透明感のある赤・青・緑の場合が多いですが、濁りや赤茶色に変色している場合は交換が必要です。
冷却水の量は必ず走行前に確認しましょう。走行後ですとエンジンルーム内が熱くなっていて危険です。
[タイヤ]
まずは、車に乗る前に外観を確かめましょう。タイヤの溝が十分あるか、ヒビが入ってないか、釘などの異物が刺さっていないか、を確認します。タイヤの溝が減っているとスリップしやすくなったりハンドル操作やブレーキの効きが悪くなります。
タイヤの状態を確かめ終えたら、空気圧を確認してください。空気圧が低いタイヤで高速道路を走行すると、タイヤの表面が波打つ「スタンディングウェーブ現象」が発生し、タイヤが熱を持ちます。この熱でタイヤの形状を保つためのカーカスと呼ばれる補強材が破損することにより、バーストが起こります。定期的にタイヤゲージやガソリンスタンド、整備工場でチェックするようにしましょう。
タイヤの空気圧は、タイヤの種類やサイズが同じでも車によって適切な空気圧は異なります。最適な空気圧は各メーカーが「車両指定空気圧」として決めています。車両指定空気圧は運転席ドア開口部などに記載されています。
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