>>おすすめのお茶紹介
花粉症の季節です。
この季節になると憂鬱な気分になる人も多いのではないでしょうか。花粉症のせいで仕事がスムーズに進まない、という人も少なくないと思います。
でも、できれば薬は飲みたくない。。そんな人におすすめなのが花粉症の症状を緩和してくれるお茶です。ポリフェノールが豊富に含まれているお茶には花粉症の症状の緩和が期待できます。今回は花粉症におすすめのお茶をご紹介します。
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■そもそも、なぜ花粉症が広がったの? |
日本でこれだけスギ花粉症患者が増加した理由には、戦後の歴史が背景にあります。焼け野原になった日本の復興のために、日本各地でスギが大量に植栽されました。そして、花粉を多く産出する樹齢30年ほどのスギの木が1960年代には各地で増え、1970年代にスギ花粉症が急速に増加した、というわけです。また、地球温暖化による夏場の気温上昇は、花粉の生産量を増やすため、さらに花粉症患者を増やす原因となっていると考えられています。しかし、北海道と沖縄ではスギの植林がおこなわれなかったため、花粉症になる人が少なかったといわれています。
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■おすすめ その@『甜茶』 |
■甜茶ポリフェノール
アレルギーの原因物質であり、かゆみ・くしゃみ・鼻水などの刺激をもたらす「ヒスタミン」の過剰分泌を抑える働きのある成分です。
また、「シクロオキシゲナーゼ」という炎症反応をもたらす酵素の働きを落ち着かせる効果も期待でき、蕁麻疹やアトピー、花粉症、といったアレルギー症状の改善にも役立ちます。
■ストリクチニン
ポリフェノールの一種で緑茶にも含まれているストリクチニンですが、インフルエンザウイルスの増殖阻害作用があると2010年の研究で発表されています。
インフルエンザに効果がみられるかどうかは個人差もありますが、予防することができたら嬉しい効果といえます。
甜茶は煮出すことによって含まれている効果的な成分を充分に出すことができます。
ですので、甜茶の茶葉が入ったパックを沸騰させたお湯に入れて3〜5分煮出す、のが良い入れ方とされています。
甜茶の効果を実感するには継続して飲むことが基本です。
抗アレルギー効果を感じるためには、一日120mg程度のエキスを煮出した甜茶をアレルギーの出やすい時期の2週間〜1ヵ月前ほどから飲み始めるのが良いようです。
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■おすすめ そのA『べにふうき』 |
スギ花粉の飛散時期の1ヶ月半前くらいから飲用すると、花粉症に効くといわれているのが、『べにふうき』です。鼻づまりなどの改善効果は飛散時期になってからの飲用と比べ、より効果があることが確認されているそうです。
あくまでも緩和作用ですが、べにふうきに含まれるカテキンの一種であるメチル化カテキンが花粉症のアレルギー予防に効果があるとされています。
また、メチル化カテキンは発酵により失われるので、花粉症の症状の緩和効果を期待するのであれば、「べにふうきの紅茶」ではなく、「べにふうきの緑茶」が良いとされています。
メチル化カテキンは加熱により浸出して、逆に20度以下の低温では浸出しにくいとされているので、「冷たいお茶」より「温かいお茶」で飲んで下さい。
(べにふうき茶葉)
※べにふうき(紅富貴)は、べにほまれ(アッサム系実生選抜)と枕cd86(ダージリン在来)を交配した茶品種です。
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■おすすめ そのB『ルイボスティー』 |
私たちの体の中にもともとある活性酸素。普段は外からの刺激に対して体を守る働きをしてくれますが、増えすぎると細胞を傷つけ、花粉症などのアレルギー症状を悪化してしまうといわれています。
その活性酸素を除去する働きをするのがルイボスティーに含まれるSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という成分です。SOD酵素が活性酸素を除去し、花粉症を抑制してくれるのです。
また、SODの他にもアレルギーを引き起こす物質を抑えるケルセチン、ルテオリンという成分が含まれています。
このように、ルイボスティーを飲むことで活性酵素を除去し、アレルギー症状を軽減する可能性があると注目されているのです。
ルイボスティーは急須に淹れて飲むこともできますが、煮出して飲むといっそう成分が多く抽出され、効果を実感しやすいようです。
また、花粉症がつらいからといって大量に飲むのは逆に体調を壊す可能性もあります。適量を毎日継続的に飲むことがよいでしょう。
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