>> 5Gで何が変わるの?
最近ニュースで取り上げられることが多い5G。
でも、実はよく分からない、と言う方も多いのではないでしょうか。
今回は、この5Gの特徴をまとめ、そのメリット、デメリットを調べてみます。
|
■5Gとは・・・ |
そもそも5Gとは、
「第5世代移動通信システム」のことです。
(出典:総務省)
主な特徴は以下の3つになります。
|
超高速 |
20Gbps という圧倒的な通信速度 |
|
多数同時接続 |
1kuあたり100万台 |
|
超低遅延 |
0.001秒程度まで抑えられた遅延 |
|
■4Gとの違い |
4Gとは、第4世代移動通信システムであり、現在主流のLTEやLTE-Advancedのことです。
4Gから5Gになることで、以下の点が変わります
|
|
4G |
5G |
通信速度 |
最大1Gbps |
最大20Gbps |
同時接続数 |
10万台/平方km |
100万台/平方km |
遅延速度 |
10ms |
1ms |
通信速度は4Gの20倍、同時接続数は4Gの10倍、遅延速度は10分の1となります。
4Gでは30秒かかるデータのダウンロードも、5Gでは3秒で完了します。遅延もなくなり、よりリアルタイムな操作がインターネットを介して行えるため、自動運転や遠隔治療等の信頼性が重要な分野への効果が期待されています。 |
|
■5Gのメリット |
【通信速度の向上】
5Gでは通信速度が格段に向上するので、今までよりもデータのやり取りが快適になります。この恩恵をダイレクトに受けるのが、動画系のwebサービス。AmazonプライムやNetflixはもちろん、YouTubeなどの配信サイトを利用する人がさらに増えていきます。また、4Kや8Kといった高画質動画を手軽に閲覧できるようにもなるので、ただ早いだけでなくクオリティの高い動画を楽しむことができます。
【通信コストの削減】
同時接続台数が、5Gでは爆発的に増加するので、中継装置などの設置コストの削減が期待できます。
【IoTの普及が進む】
あらゆるモノをインターネットへつなげる「IoT機器」(Internetof Things)がより普及することが見込めます。例えば、家電の制御や温度管理、Webカメラなど、日常生活に役立つケースをはじめ、病院や学校などの公共施設も、IoTの活躍の場です。
【低遅延化による信頼性の向上】
現在のネットワークでは、高速といっても遅延は発生するものです。5Gになることで遅延は1msまで抑えられ、どんなに離れていてもリアルタイムな操作が可能となります。
車の自動運転や遠隔操作の手術などは、人の命に関わる部分ですので、遅延があってはならないものです。少しの遅延でも信頼性が確保できなくなってしまいます。遅延速度が抑えられることで、よりリアルタイムな操作が可能となり、信頼性が向上します。
|
■5Gのデメリット |
4Gから5Gに変わり、世の中は非常に便利になります。しかし、便利になると、新たなセキュリティリスクも発生するものです。5Gに変わる事で発生するデメリットを以下に紹介します。
【サイバー攻撃のターゲットが増える】
5Gにより、多くの機器がネットワークに接続されるようなります。IoTが普及することで、ネットワークに接続される機器の数は増え、ネットワークに繋がる機器が増える程、サイバー攻撃のターゲットは増えることになります。WebカメラやホームルーターなどのIoT機器を狙った攻撃が
多く報告されています。
【窃取される情報量も増える】
大容量・高速通信により、ネットワークのトラフィック量が増えます。トラフィック量が増えることで、窃取対象となる情報量も増えることになります。
たとえば、Webカメラの映像や、位置情報、複数機器の情報を組み合わせれば、特定人物の生活リズムなども特定されることでしょう。攻撃者が得る情報量も増えてしまう点もデメリットの一つとなります。
|