>> 発生する仕組みと避難方法
これから暑くなる初夏から秋にかけて、注意したいのが竜巻です。
防ぎようのない自然災害もありますが、せめて、その仕組みや、前兆、避難方法を理解しておきたいものです。
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■竜巻等の突風 |
突風とは、大気の状態が不安定になることにより発生する突発性の強風。
主なものとして、竜巻やダウンバーストがあります。
竜巻は積乱雲に伴って発生する激しい渦巻きであり、上空には漏斗(ろうと)状や柱状の雲を伴っています。また、ダウンバーストは積乱雲から発生する強い下降気流であり、同時に激しい雨や「ひょう」を伴うこともあります。
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■『竜巻注意情報』に「注意」しましょう |
竜巻は、季節は問わず全国各地で発生しています。詳しい発生メカニズムは解明されていませんが、低気圧や台風の接近時に大気の状態が不安定になり、南から温かく湿った空気が流入すると竜巻が発生しやすくなる傾向があります。
気象庁は、平成20年3月から、1時間後までの間に竜巻等の激しい突風が起きやすい状況と判断された場合に『竜巻注意情報』を発表しています。また、平成22年5月からは竜巻発生確度ナウキャストを常時10分毎に発表しています。竜巻やダウンバーストなどの激しい突風の発生可能性を予報しています。
『竜巻注意情報』が発表されたら、まずは周囲の雲の状況に注意してください。そして、積乱雲が急に発達し辺りが暗くなってきたら美濃安全を図ってください。
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■竜巻発生の前兆 |
竜巻注意情報などの情報が入手できない場合でも、次に紹介する竜巻の前兆を知っておくことで、危険を察知することができます。
(竜巻発生の前兆)
・青空から一転して、真っ黒な雲が近づき、周囲が急に暗くなる
・雷鳴が聞こえたり、雷光がみえたりする
・急に冷たい風が吹いてくる
・大粒の雨や「ひょう」が降り出す
・ゴーという音が聞こえる
・気圧の変化で耳に異常を感じる
このような変化に気づいたら、どうすればいいのでしょう?
例えば、屋外では、車や物置などが吹き飛ばされたり、電柱や木が倒れてくる可能性がありますから、直ちに鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物に入り、身を守って下さい。次の項目はそうした注意点をまとめたものです。
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■竜巻から身を守るための行動 |
(屋内にいる場合)
・窓を開けない
・窓から離れる
・カーテンを引く
・雨戸、シャッターをしめる
・地下室や建物の最下階に移動する
・部屋の隅・ドア・外壁から離れる
・頑丈な机の下に入り、両腕で頭と首を守る
(屋外にいる場合)
・近くの頑丈な建物に避難する
(車庫・物置・プレハブを避難場所にしない。適当な避難場所が見つからない場合は、近くの 水路やくぼみに身を伏せ、両腕と頭と首を守る。)
・橋や陸橋の下に行かない
・飛来物に注意する
(出典:気象庁)
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「竜巻が起きたことはないよ」、「ここなら安全だよ」など、思い込みは危険です。
竜巻は全国各地で、突然、発生しています。
「竜巻から身を守るための行動」をよく理解し、家庭や職場で、安全な場所、身を守る行動を確認しあい、いざというときに備えましょう。
(出典:内閣府・防災情報のページ)
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