住宅エコポイント制度はこれまでも景気刺激策として実施されてきた取り組みで、所定の省エネ基準や技術基準を満たす住宅の新築やリフォーム工事実施時にポイントが発行される制度をいいます。もらった住宅エコポイントは地域振興券や商品券などと交換したり、もらったポイントを使って追加工事することができました。
1ポイント当たり1円相当で、2015年実施時には新築に30万円、リフォームは耐震工事も同時に行った場合、最大45万円分のポイントを発行しました。
国土交通省は今後、財務省と協議して対象やポイント数を詰める、としております。
【参考】過去に実施された住宅エコポイントの概要=====
(発行対象となる工事内容)
1.エコ住宅の新築
次の@又はAに該当する新築住宅
@省エネ法のトップランナー基準(住宅事業建築主の判断の基準)相当の住宅
A省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅
これに併せて、太陽熱利用システムの設置を行う場合は、その分のポイントが加算されます。
2.エコリフォーム
次の@又はAの改修工事
@窓の断熱改修
A外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
これらに併せて、バリアフリー改修(手すりの設置、段差解消、廊下幅等の拡張)、住宅設備(太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱浴槽)の設置を行う場合は、その分のポイントが加算されます。
(発行されるポイント数)
1.エコ住宅の新築 : 1戸あたり300,000ポイント
2.エコリフォーム(1戸あたり300,000ポイントを限度とします。)
[窓の断熱改修]
内窓設置・外窓交換:大きさにより、7,000・12,000ポイント・18,000ポイント
ガラス交換:大きさにより、2,000・4,000ポイント・7,000ポイント
[外壁、屋根・天井、床の断熱改修]
外壁:100,000ポイント
屋根・天井:30,000ポイント
床:50,000ポイント
[バリアフリー改修(50,000ポイントを限度)]
手すりの設置:5,000ポイント
段差解消:5,000ポイント
廊下幅等の拡張:25,000ポイント
[住宅設備の設置]
太陽熱利用システム:20,000ポイント
節水型トイレ:20,000ポイント
高断熱浴槽:20,000ポイント
(ポイントの交換対象)
○省エネ・環境配慮製品等 ○地域産品 ○商品券・プリペイドカード ○環境寄付
○エコリフォーム又はエコ住宅の新築を行う工事施工者が追加的に実施する工事(即時交換)など
これまでは住宅エコポイントや省エネ住宅ポイントと制度の名称を変更されながら、もらえるポイント数や対象となる工事の内容を調整しながら実施されていますが、今回も過去の取り組みを基準に2019年10月の消費税増税のタイミングに合わせて、対象になる工事の基準やポイント付与数などの条件を決定する、としています。
※上記は過去の実施内容を抜粋したものです。2019年10月に向けて検討されている住宅エコポイント制度はこれから検討されるもので、実施内容が決定しているわけではありません。
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