>>平成30年度の実施期間は5/1〜9/30
環境省は、平成30年度「クールビズ」の実施期間を、平成29年度と同様に5月1日〜9月30日までとすることなどを発表しました。
今月は、環境省による発表の内容をもとに「クールビズ」についてご紹介して参ります。
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■クールビズ、クールシェアとは |
地球温暖化対策の一環として、2005年から政府が提唱する、冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすライフスタイル。
冷房温度の適正化とその温度に適した軽装や取組を呼び掛けており、人の居場所を見分け気流を制御する機能を有する省エネ型エアコンへの買換え、西日除けのブラインド、日射の熱エネルギーを遮蔽する効果がある緑のカーテンなど、気軽にできるアクションなどを呼びかけています。昨年度のクールビズ実施率は「71.5%(家庭部門)」とされています。
また、クールビズの一環として、涼を分かち合うクールシェアを広く呼び掛けるなど、推進していくとされています。
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□「クールシェア」とは・・・
それぞれが冷房を使うのではく、みんなでひとつの部屋に集まることや、公共施設や店舗等で過ごすことで、自宅等のエネルギーを節約するという取組。
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■知っておきたいポイント |
○クールビズは気温に合わせた柔軟なライフスタイル
クールビズの今年の実施期間は5月から9月とされていますが、日本は南北に長く、地域によって状況も異なることから、期間に拘らず暑い日には室温設定の適正な管理と各自の判断による軽装が呼びかけられています。
大切なのは、無理せず、過度な冷房に頼らないことです。
○健康にも優しいクールビズクールビズ開始後3年目の平成19年に「猛暑日」が設定されました。世界の平均気温も一昨年に過去最高を記録するなど、年々暑さが増しています。
こうした中、外気温と室温との差が大きいと、体の自律神経やホルモンバランスを崩しやすくなったり、冷えに慣れて汗をかかないでいると、汗腺が退化して、体温
調整機能が働かなくなってしまうなど、健康への影響を指摘する専門家もいます。
暑くなってきているからこそ、体にやさしい、地球にやさしいクールビズの実践が求められています。
○お財布にも優しいクールビズ
クールビズは、軽装などの取組を実践することにより、快適に夏を過ごしつつ「冷房の適切な使用」を実践することを目的としております。冷やしすぎず、また、フィ
ルターをこまめに掃除したり、夏場は家に帰ったらまず窓を開けて熱気を逃がし てから冷房するなどして、エアコンを賢く使用することで冷房効率もあがり、お財布にも優しくなります。
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■自治体における取組事例 |
全国各地でクールシェア・クールビズの取組が進められています。
取組事例として、石川県の2017年度の取組をご紹介します。
○石川県の取組
石川県では、7月から9月に「いしかわクールシェア」の取組を平成25年度から
県民に呼びかけています。この取組は、県立の施設や市町立の図書館、民間
の飲食店やデパートなどに協力を頂きながら、500を超えるスポットで、スタンプ
ラリーやお得なサービスを提供し、スタンプ5つを集めた方には、県内温泉宿泊
券や特産品などを抽選でプレゼントしています。
また、同時期に、「省エネ・節電アクションプラン」も県民に呼びかけ、取り組んだ
家庭をエコファミリーに認定し、「エコエチケット」をプレゼントするキャンペーンも
実施されています。
石川県ではこれまでに、4万6千家庭をエコファミリーとして認定し、将来的には
8万家庭を目指しているとのことです。
(出典:環境省)
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5月に入ると暑い日が続いたり、または急に肌寒い日があったりと地域によっても天候・気温は様々ですが、無理なく、一人一人が意識して取り組むことができ
たらいいですね。
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