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HOME > 今月のひとくちメモ > 2017.6月号 
今月のひとくちメモ
水・環境・省エネに関するくらしにちょっとお得なヒントをお届けして参ります。
■□□ご存知ですか、海のエコラベル
 魚の写真  >>6月5日は世界環境デー

6月5日は世界環境デー。日本では「環境の日」となっています。環境の日にちなんで、今月は、「海のエコラベル」をご紹介して参ります。


■ご存知ですか、海のエコラベル

海のエコラベル(画像)(海のエコラベル)

みなさんは、「海のエコラベル」をご存知でしょうか。
スーパーのお魚売り場で並ぶ商品の中にこの「海のエコラベル」が貼られている商品を 目にしたことがある方もおられると思います。

実際には、こんな感じです。
海のエコラベルのついた商品(画像)

最近では目にすることも多くなっているのではないでしょうか。


「海のエコラベル」とは、資源保護に配慮した漁法で漁獲した水産物にはるラベルのことです。消費者もこれを目印に水産物を購入することで、水産資源や環境の保全に貢献することを 目的につくられたシステム。非営利機関の海洋管理協議会(MSC:MarinetewardshipCounsil、本部・ロンドン)が、 漁業者が資源管理や環境保全に関する基準を満たしているかどうかを調査し、認証を与えます。認証を受けた漁業者は、 生産物に「MSC」のラベルをはりつけて販売することができます。

■持続可能な漁業

ラベルを見ると「持続可能な漁業」と書かれています。

では、「持続可能な漁業」とはどんな漁業でしょうか。

「持続可能」とは“Sustainable”という英語の日本語訳です。「サステナブル」とカタカナで書くこともあります。現在の営みを、10年後、20年後と続けていくことができる、という意味です。

1990年代に、欧米では魚の獲りすぎが大きな問題になりました。成長する前の小さな魚をたくさん獲ってしまったり、卵をたくさん抱えている親の魚をたくさん獲ってしまったこと で、魚が急激に減ってしまいました。

カナダの東海岸では、何百年も続いていたタラの漁業が資源の崩壊によって消滅してしまいました。このようなことが起こらないようにするためにMSCは国際機関や科学者たち と協力して「持続可能な漁業」の基準を作成しました。

■3つの原則

MSCの「持続可能な漁業」は、以下の3つの原則によって定義されています。

(原則.1)資源状態が健全である
 漁業が対象としている水産資源が豊富であり、枯渇の心配がないということ。

(原則.2)生態系への影響が小さい
 漁業が海鳥やウミガメ、絶滅危惧種を混獲したり、生態系を破壊したりしないこと。

(原則.3)漁業管理のシステムがある
 漁業が国際ルール、国内法、漁業の取り決めなどにより、有効に管理されていること。

これら3つの原則の下に、計28のより詳細な採点項目があり、それらの項目に沿って審査が行われます。

MSCの「海のエコラベル」がついた商品は、その原料となる水産物が、3つの原則及び すべての採点項目の条件を満たす、健全な漁業で獲られたことを示しています。

(出典:MSC) 



私たち消費者が店頭に並ぶ商品の「海のエコラベル」を少し意識してみるだけでも、日本や世界の海から「魚の獲りすぎ」をなくしていく一歩になるかもしれません。



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