>>ダムの必要性と効果
今回は私たちの生活における水の供給においてかかせない、日本のダムについてその必要性と効果を調べてみました。
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■洪水に弱い日本の国土 |
【日本の川は急勾配】
(日本と諸外国の河川勾配比較)
上の図は日本の川と世界の川について、海から源流までの長さと高さ、勾配を比べたものです。そのため、大雨になると川に流れ込んだ雨水は一気に流下して、あっという間に洪水となります。
【高いところを流れる日本の川】
洪水時の長良川は、みんなの生活している場所よりはるかに高いところを流れます。
そのため、ダムや堰、堤防などを設けて洪水を防ぐ必要があります。
【多くの人が住む河川氾濫区域】
日本の面積の10%にあたる沖積平野は、洪水時の河川水位より低いところにあります。
日本には平野が少ないため、この危険な沖積平野に人口や資産が集中しています。
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■水資源の乏しい日本の国土 |
【足りない水】
日本の川は、季節により水の量が大きく変動します。川の水が最小となる季節では、みんなの使う水の量は川の水より大きくなります。
また、我が国では毎年のように日本のどこかで渇水が発生しています。渇水が発生すると、トイレやお風呂に使う水が制限されたり、飲み水までも不足して生活に大きな影響が生じます。また、工業用水が不足することで産業活動にも影響がでます。
【少ないダム貯水容量】
日本もダムが整備され水不足の可能性はかなり低くなりました。しかし、諸外国と比較すると未だに十分なレベルに達していないのが現状です。
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■ダムの役割 |
【洪水を貯め河川の氾濫を防止】
すでに多くの人が住んでいる都市では大きな川幅に変えることはできません。また、あまり高い堤防も作れませんので、大きな洪水の時には氾濫してしまう危険があります。
そのため、洪水をダムに一時貯留して、徐々に川に放流することで、氾濫を防いでいます。
【日本の水資源】
地球上の水は海と陸地で循環しています。この循環する大量の水を一時的に貯留し、人々の暮らしを守っているのがダムなのです。
日本の川の水量は、季節変動が大きいため、洪水や渇水が毎年のように発生してきました。ダムに水を貯えることで、季節変動をバランスさせ、みんなが安心して暮らせる生活を支えています。
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