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HOME > 今月のひとくちメモ > 2015.8月号 
今月のひとくちメモ
水・環境・省エネに関するくらしにちょっとお得なヒントをお届けして参ります。
■□□夏の虫さされ対処法
 スズメバチ_画像  >>危険な虫に刺されたら・・・


夏真っ盛り。
海へ山へとレジャーでお出掛けすることも多くなる季節です。そんなとき、気をつけたいのが虫さされですね。いざと言う時、慌てない為にも対処方法を覚えておきましょう。

■危険な虫に刺された時の応急処置
  
■マダニ

マダニ_画像


(虫の特徴)

本来は野生動物に寄生して生活しています。野山でヒトの衣服に 移り、皮ふに固着して吸血します。無理にはがすと皮ふに刺さった 口部が残り、難治性のしこりとなります。

(寄生された時の症状)
吸着、吸血時とも一般に自覚症状はなく、寄生している虫自体がふくれてきてようやく気づきます。


★応急処置のポイント!!

虫体は無理にむしり取らず皮ふ科医の処置を受けてください。

大事なことは決してマダニを手で引っ張って取らない事!

もし手で、無理に引っ張って取ろうとすると皮膚の奥深く刺さっているマダニの頭部や口の部分が皮ふの中に残ってしまい感染症の原因となります。

ですので、ちょっと気持ち悪いかも知れませんが、マダニが咬んだそのままの状態で 出来るだけ早く、皮ふ科を受診して下さい。


☆そもそもマダニとは・・・

ダニといえば家ダニのような小さな生物を思い浮かべますが、マダニはそれとは全然違う種類の生物です。

・通常時の体長は3mmくらいですが、吸血すると1〜1.5cmにも膨れ上がります!
(イエダニが一般的に0.2〜0.4mmですから、通常時でもかなり大きいですね。)

・生息地は山林や草原。春から秋にかけて活動しますが、初夏から真夏の時期にかけて最も活発に活動しますので、夏に山へ出かける際は要注意です。

・マダニは動物やヒトの血液を吸いますが、すぐに離れていなくなるわけではなく、通常一週間くらいかけてじっくりと血液を吸います。(一週間くっついて離れない!)

何よりマダニと言えば、昨今話題になっているのは人間への被害の大きさです。

マダニに噛まれると、感染症(SFTS)で最悪の場合は死に至りますので、マダニに 噛まれないよう予防することが基本です。(野山へ入る際は長袖・長ズボン・長靴・ 帽子・手袋着用で肌の露出を少なくする、ダニ防止スプレーの使用など)


■ハチ

ハチ_画像


(虫の特徴)

人家周辺ではアシナガバチ、野山ではスズメバチ等の被害が多 く起こります。ミツバチは一回刺すと死にますが、アシナガバチやスズメバチの針には返しがないので何回でも刺すことができます。

(刺された時の症状と対応の仕方)
初めて刺された時は痛みや発赤が出現して1日以内に軽快しますが、2回目以降はアレルギー反応によって強い腫れを生じたり、時には刺された直後にショック症状を起こし、死亡する場合もあります。
刺されて気分が悪くなるようであればすぐに救急車を呼びます。


★スズメバチに刺されたら!

絶対条件として、
「パニックにならない」、「手で追い払おうとしない」 ことです。

攻撃的な性格をしていますが、刺激しなければ襲ってくることはないです。刺されるということは何らかの刺激を与えたということです。ですので、パニックになって暴れるとよけいに刺されることになります。

【応急処置】
1)速やかにその場を離れる
姿勢を低くし、ゆっくりとその場を離れます。
(20m〜30mほど離れれば、大丈夫です。)

2)傷口から毒を吸い出す
刺された患部から、毒を絞り出します。

この時、口を使って毒を吸い出すのは止めましょう。傷口が化膿してしまうことと、 口の中の虫歯や、歯周病から毒が入り込む可能性があります。

指で患部をつまみ、つねるようにして毒を絞り出します。

3)流水で洗い流す
冷たい水で患部を洗い流し、冷やします。
水が近くにない場合は、お茶、スポーツドリンクで代用します。

4)患部にあて布をする
虫さされの薬がある場合はそれを患部に塗り、無い場合は、そのまま水などで塗らした布を患部に当てます。

5)直ぐに医療機関に行く
応急処置が終わったら、出来るだけ早く病院に行きましょう。


■クラゲ
 

  (虫の特徴)
  ハナガサクラゲ、アンドンクラゲ、カツオノエボシ等は海水温が
  上昇する7月下旬から9月にかけて浮遊してきて、海水浴客が
  偶然接触することで被害を受けます。

 (刺された時の症状)
  クラゲの足(触手)に触れると微細なトゲが刺さり、毒液により線
  状の赤いミミズ腫れや水ぶくれができます。

 
まずは、すぐに岸から上がって下さい。

(1)絶対に擦ったり掻いたりしない

(2)皮ふに触手がついていたら、素手で触らずに海水で静かに洗い流す(真水では洗わないこと!) (取る側の手はビニール袋やゴム手袋で覆って!)

(3)呼吸困難や呼吸停止の有無を確認する
毒性の強いクラグに刺された場合は急速にこのような症状を起こすことがあります。状態によっては素早くライフセーバー等に連絡して人工呼吸を行う等の対処が必要です。

(4)傷の大小に関わらず、必ず病院で受診しましょう。
抗ヒスタミン含有やステロイド含有の外用薬で炎症を取り除くことも大事ですが、アナフィラキシー対策(*)も必要になります。

残念ながらクラゲの毒そのものに効果のある対処方法はありません。まずはひどくさせないことが大切です。刺された後に患部を触ったり擦ることによって、症状を悪化させることが多いようです。

(*)アナフィラキシーショックについて
過去に一度でもクラゲに刺されたことがあると、身体の中で抗体が作られている可能性が高く、二度目に刺された時に身体中の抗体とアレルギー反応を起こす危険性があります。人によって程度も違いますが、症状が大きく出ると血圧が下がり意識がな くなる(ショック状態)ことや、空気の通り道である気道内部が浮腫んでしまい、呼吸困難になる場合もあります。


■身近な虫にも要注意!
■蚊

蚊_画像


(虫の特徴)

ヒトを好んで刺す蚊は約8種類いるといわれています。
メスだけが産卵のための栄養源としてヒトや動物の血を吸います。

(刺された時の症状と対応の仕方)
個人差がありますが、刺された直後から激しいかゆみを感じ、また、 水ぶくれを生じる場合もあります。
掻くと悪化するので掻かないようにして、なるべく早く抗ヒスタミン 薬あるいは抗ヒスタミン薬とステロイド成分を配合している外用薬を塗ります。

■イエダニ

イエダニ_画像


(虫の特徴)

室内で刺すのはネズミに寄生するイエダニで、主に夜間にヒトから血を吸います。

(刺された時の症状と対応の仕方)
かゆみが強く、赤くてしこりのあるブツブツができます。症状が数日 〜10日間続きますので、抗ヒスタミン薬とステロイド成分を配合し ている外用薬を塗ります。たくさん刺される場合はネズミの駆除を含めダニそのものを退治することが大切です。




いずれの場合も症状がひどい場合は自己診断せず、出来るだけ早く病院にかかりましょう。



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