日本には現在36地域の日本ジオパークが日本ジオパーク委員会によって認定されています(2014年12月現在)。立山黒部は2014年8月に認定を受け、世界ジオパークの認定を目指しています。
■日本ジオパーク
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日本ジオパーク
(世界ジオパークの7地域の他に)
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■立山黒部ジオパークのご紹介
(1)38億年の大地の歴史
立山黒部ジオパークの大地の記憶は、エリア内の花こう岩から発見された日本一古い鉱物であるジルコンの年代(約38億年前)にさかのぼります。38億年の歴史を振り返ると、大陸が分裂・接合を繰り返していた時代、北アルプスが誕生する時代という4つの大きな大陸の記憶が蘇ります。
(2)高低差4,000m
この大地の歴史の中で作られてきた3,000m級の北アルプスからは、国内屈指の急流河川が幾筋も流れ下り、下流には広大な扇状地や沖積平野が拡がります。地形の急峻さは富山湾でも見られ、海岸から沖にむかって急に深くなり、最も深い部分は水深1,000m
を超えています。そびえ立つ山々、扇状地、深い富山湾と高低差4,000mの空間が作られ、この舞台と人と自然が関わり合いながら暮らしています。
(3)ダイナミックな水循環
大陸からの冷たい季節風は日本海で水分を供給されることにより、立山連峰が世界有数の豪雪地帯となっています。大量の雪を背景に山岳部には氷河が今なお残り、夏でも水が豊富な扇状地には水田が発達します。扇状地の末端には湧水群が広がり、独特の水の文化が生まれました。海底からの湧水は埋没林や海底林を保つとともに、多くの魚介を育む栄養塩を富山湾に供給しています。このダイナミックな水循環をこの地域で体感できます。
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