>>世界で最も美しい湾クラブとは
富山湾が「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟が内定しました。今年10月に開かれる
年次総会で正式決定となれば、松島湾に次いで国内2か所目となります。今回は、この「
世界で最も美しい湾クラブ」についてご紹介しましょう。
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■「世界で最も美しい湾クラブ」とは |
湾を活用した観光振興と資源の保全を目的に1997年に設立され、フランス政府の支援の下、
モルビアン観光局(ヴァンヌ市)に本部を置く、ユネスコが後援する非政府組織(NGO)。フランス
のモンサンミッシェル湾、ベトナムのハロン湾、アメリカのサンフランシスコ湾、韓国のヨス湾など、
現在は41湾(30カ国・地域)が加盟。
<活動理念>
湾の自然や固有性を保全する責務と経済発展の両立を確保しながら、その地域に住む人々
の生活様式や伝統を尊重すること。
<申請者■>
公的機関、地方自治体、申請湾を代表することが認められた協会
(国内初の加盟となった松島湾)
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■主な加盟基準(富山湾との関係) |
〇魅力的で美しい自然の存在(海越しの3,000m級の立山連峰など)
〇保護対策の対象(NOWPAP支援、日中韓ロの4カ国共同による国際的な海洋
環境保全活動など)
〇興味深い動植物の存在(シロエビ、ホタルイカ、オオグチボヤなど)
〇周辺地域の経済活動との共存(水産資源豊富な漁業、深層水の幅広い分野で
の活用など)
〇経済発展の潜在性(外航クルーズ客船寄港など日本海側総合的拠点港)
〇ユネスコ遺産の登録基準に示されている特徴に少なくとも2つ該当すること
<自然>海越しの立山連峰、蜃気楼、国指定天然記念物の魚津埋没林・ホタ
ルイカ群遊海面、1万年前の入善沖海底林など
<文化>400年の伝統がある定置網漁、海の伝統行事(国指定無形民俗文化
財の魚津たてもん祭・滑川ねぶた流し等)など
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■世界中の人に知ってもらいたい富山湾の魅力 |
富山湾の加盟内定のポイントは、やはり海越しに浮かぶ立山連峰の景観だったようです。
3,000m級の山脈と1,000m近い深さの海による「高度差4,000m」が富山湾の代名詞です。地
元に住んでいると実感しにくいですが、世界的に見ても評価される地形・景観であることが解り
ます。
(海越しに浮かぶ立山連峰)
富山県では秋までに、美しい景観が続く湾岸沿いにサイクリングロードを整備するほか、
ダイビングに代表されるマリンスポーツの観光商品化を目指す。日本海側で唯一となる
湾クラブへの加盟を売りに、富山湾の魅力を国内外にアピールし、外航クルーズ船の誘致
にもつなげたい考えです。富山湾の国際的なブランド価値を高め世界中から何度も訪れて
もらえる観光地を目指す、としております。
<国際的なブランド「富山湾」を活用した主な取り組み>
〇マリンスポーツ等商品化促進事業・定置網オーナー制度事業
〇富山湾岸サイクリング環境の充実
〇自家用船舶オーナーの誘致・富山湾クルーズの充実・富山湾ヨットレースの開催
etc...
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