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HOME > 今月のひとくちメモ > 2013.11月号 
今月のひとくちメモ
水・環境・省エネに関するくらしにちょっとお得なヒントをお届けして参ります。
■□□台風発生のメカニズム
台風  >>台風のしくみについて


    今年は台風26号をはじめとする多くの台風が各地に甚大な被害を及ぼしました。
    今回はこの台風の発生のメカニズムについて調べてみました。
   

■台風の発生する場所
 台風が発生するのは、日本のずっと南、赤道付近の暑いところです。

 北緯8度から16度付近の海上で多く発生します。

 
(赤道直下は海面温度は高いが、コリオリ力*がゼロのため発生しません。) 
 台風の発生場所
■台風のエネルギー源
  台風のエネルギー源は、暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出
  される熱であり、台風が発達するためには高温な海水温が必要です。その限界は約26℃で強
  い台風に発達するには発達期に約28℃以上の海域を通過することが必要とされています。

  しかし、移動する際に海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失っており、仮にエネル
  ギーの供給がなくなれば2〜3日で消滅してしまいます。

■発生する条件
  ■地球が自転していること
   台風の渦巻きは地球が自転しているからできる現象です。
   自転していないと、風は渦を巻きません。

   因みに
   北半球でできた台風は左巻きになります。
   南半球では右巻きになります。呼称も変わります。
   このような回転方向は「コリオリの力」と呼ばれます。(*)
 
  ■風の存在
   空気は暖められると膨張し、周りの空気より軽くなります。
   熱気球の原理です。

   上昇気流が起きたところは気圧が低くなり、これが低気圧といわれるものです。
   水が温度差をなくすため対流を起こすのと一緒で、空気も気圧の高いところから低い所に
   流れます。そこで風が発生するという仕組みになっています。

  ■海の上であること
   同じ熱帯でも、大陸には熱帯低気圧はできません。
   台風は、海から放出される莫大な水蒸気をエネルギー源としているためです。

 ■台風が発生するメカニズム
  日本のずっと南の海上で、
  太陽の熱によって海水は27℃以上に温められます。
 発生のしくみイメージ1
  その暖かい海で温められた空気は
  海上からの水蒸気と一緒に上へと上がっていきます。
 発生のしくみイメージ2
  上昇気流によって
  のぼったたくさんの水蒸気は、温度の低い
  上空で冷やされて、やがて雲となります。
 発生のしくみイメージ3
  雲の下では空気が沢山のぼったため、空気が
  少なくなっています。
  そこへまわりから空気が吹き込んでいきます。
  この時の吹き込みは左巻、これは地球が自転
  しているためです。
 
  吹き込んだ空気は逃げ場がないので、上にいき
  ます。
  どんどん上にあがり、さらに風もどんどん吹き込
  むようになります。


  同じことが繰り返されて、雲が増えていき、巨大な
  積乱雲が生まれます。
  吹き込む風はどんどん強くなります。
  左巻きの風の流れに乗って、
  雲もまわりはじめ、
  やがて遠心力で雲が外によせられます。
  外によせられたことによってできた雲のない中心が
  
台風の目になります。
 発生のしくみイメージ5


(※出典:強風対策サイト)



  近年、温暖化の影響による海水温の上昇によって、台風の大型化を指摘する専門家の意見
  も聞きます。
  温暖化の影響は様々な分野に影響を与えていることを考えなければいけません。
  温暖化防止への取り組みについて、改めて考えさせられます。



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