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HOME > 今月のひとくちメモ > 2012.7月号 
今月のひとくちメモ
水・環境・省エネに関するくらしにちょっとお得なヒントをお届けして参ります。
■□□見直される小水力発電
小水力発電 >>全国各自治体を中心に推し進められています。
   波田水車(長野県)


   地球温暖化や福島第1原発事故をきっかけに、再生可能エネルギーに関心が集まる
  中、有効活用の一つとして注目されている小水力発電。現在、この「小水力発電」が各
  自治体を中心に急速に推し進められています。今回はこの「小水力発電」についてご紹
  介しましょう。

■小水力発電とは?
  一般的に10,000kW以下が小水力発電と言われています。このうち、1,000kW以下の小水
  力発電は、新エネルギーに認定されており、建設費の補助などの優遇制度が充実して
  います。
  また、小水力発電は、ダムや調整池など建設しない環境調和型の発電方法で、河川な
  どの流水をそのまま使用する流れ込み式が一般的です。(河川はもちろん、農業用水、
  上下水道など様々な場所において、小規模の流量・段差を活用して発電を行うことがで
  きます。)

  (以下は、環境省の『小水力発電情報サイト』より。)
  「小水力発電」について厳密な定義はありませんが、出力10,000kW〜30,000kW以下を
  「中小水力発電」と呼ぶことが多く、また「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置
  法(新エネ法)」の対象のように出力1,000kW以下の比較的小規模な発電設備を総称
  して「小水力発電」と呼ぶこともあります。一般的には、下表に示すような出力区分があり、
  1kW未満のきわめて小規模な発電を、「ピコ水力」として細分化することもあります。    
区分 発電出力(kW)
大水力 large hydropower 100,000 以上
中水力 medium hydropower 10,000 〜 100,000
小水力 small hydropower 1,000 〜10,000
ミニ水力 mini hydropower 100 〜 1,000
マイクロ水力 micro hydropower 100 以下

■小水力発電の特徴
  ●長所
   ・昼夜、年間を通じて安定した発電が可能
   ・設備利用率が高い(約70%)
   ・出力変動が少なく、系統安定、電力品質に影響を与えない
   ・経済性が高い(ただし、地点毎に経済性が異なる)
   ・建設時の環境負荷が少なく、短期間で設置が可能
   ・地方分散の小電力需要に臨機に対応が可能

  ●短所
   ・設置地点が限られる(落差と流量がある場所に限定される)
   ・水の使用について、利害関係が付きまとう(水利権)
   ・同じ新エネルギーでも、小水力に関する一般市民の認知度が低い。(過去の政策的な
    不備による)

小水力発電 太陽光発電 風力発電
設備利用率 70%程度 12%程度 20%程度
発電原価 8〜25円/kWh 37〜46円/kWh
(家庭用)
10〜14円/kWh
(陸域4.5MW以上)
特徴など 発電量の変動は小さいのが
一般的
昼間のみ発電
日射量により発電量は変動
風況により発電量は変動

       日本の電源別CO2排出量
                                    (出典:電力中央研究資料より)

■小水力発電と水利権
  小水力発電の設置には、いわゆる「水利権」の問題が大きな障害になっています。
  たとえば、出力が1kW未満の小さな発電機を設置するにも、ダムを建設するのと同じよう
  に膨大な書類を用意して申請する必要があります。河川を管理する国土交通省には水資
  源部がありますが、農業用水は農林水産省、工業用水や発電については経済産業省、
  上水道は厚生労働省というように、監督官庁もバラバラです。つまり、今の日本には小水
  力発電を前提とした統合的な政策が存在していない状態といえます。

  小水力発電は水の流れを利用しますが、水量を減らすことも、水を汚すこともありません。
  小水力発電については、水利権の対象から外して進めでもよいのではないか、という考え
  もあります。現在、国としても再生可能エネルギーの活用を進めるために、小水力発電を
  設置するための手続きの簡素化を検討しようとする動きはありますが、まだ十分ではあり
  ません。

■富山の小水力発電
  富山県の農業用水は、年間を通して豊富な水量に恵まれ、しかも落差があります。この
  特長を生かし、貴重な地域資源である農業用水を利用する小水力発電が進められてい
  ます。

  【富山県内の小水力発電〜最近のニュースから〜】
  
  ●黒部市の宮野用水発電所
    平成24年3月22日(木)宮野用水発電所の運転再開となる開所式が行われました。
    関西電力愛本発電所水槽から流れ落ちる宮野用水水圧管路の未利用落差を利用する
    もので、市が行う初の発電事業であり、低炭素社会づくりを進めるとともに、その経済性
    を生かし、土地改良施設など市が管理する施設の維持管理費の軽減を図ろうとするも
    のです。

        宮野用水発電所
                                              (※出典「エコノワとやま」)
         □発電緒元   
           発電方式:水路式(流れ込み式)  有効落差:48.46m(最大)
           使用水量:2.04m3/s(最大)    最大出力:780kW
           年間発電電力:5,309MWh       概算事業費:6億円

  ●富山市で新たに2カ所の小水力発電所(2012/3/26)
    小水力発電の普及が加速するなか、富山市で新たに2カ所の発電施設が稼動した。
    竣工式が行われたのは、富山市上滝の常西公園小水力発電所と、東町・東新町公民
    館発電所。
    2カ所の小水力発電所は、常願寺川を水源とする常西用水を利用するもので、富山市
    が総工費5億円かけて整備した。年間発電量はあわせて71万7.300キロワットアワー
    と、200世帯分の電力をまかなうことが出来る。黒部市の宮野用水発電所に続き、県内
    では19カ所目となる。
                                           (※「小水力発電ニュース」より)


   小水力発電の設置には経済性や煩雑な法的手続き等の問題がありますが、水量を減ら
   さず、CO2の排出もきわめて少ない小水力発電は、有望な再生可能エネルギーです。
   環境省は、2012年現在、1,000kWh以下の小水力発電を導入する小規模地方共同体に補
   助金を用意するなど、普及に取り組んでいます。また、今後、手続きの簡素化や規制緩和
   のきざしが見られ、小水力発電の発展が期待されます。


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