>>雷の被害を防ぐには
今年は落雷が多く、例年の6.5倍も発生しているそうです。5月は落雷による各地
での被害を伝えるニュースも多く目にしました。しかし、これからの梅雨の時期から夏
にかけてはさらに落雷の多発する時期となります。
今回はその雷に注目してみましょう。
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■落雷害の月別件数 |
2005〜2007年の3年間に気象官署から報告のあった落雷害の数は、392件で、日数は
195日でした。
落雷害のうち約35%(139件)が8月に集中しています。また、発生地域の特徴を見ると、
太平洋側で約60%、日本海側約40%が発生しています。
月別に見ると、4〜9月は太平洋側が多く、11〜2月は日本海側で多いことがわかります。

(出典:気象庁)
報告数は、全国53官署が県単位(北海道は複数支庁単位)で、低気圧や前線の
通過など一連の気象現象による落雷害の発生を1件としてカウントしている。2005
年〜2007年の3年間における落雷害は、全国合計で392件、のべ日数は195日であっ
た。
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■雷の種類と特徴 |
■夏季雷と冬季雷
雷といえば、夏に発生するイメージが強いですが、冬季にも多くの雷が発生します。
日本国内では、日本海沿岸で発生の事例が多いと言われます。シベリアからの寒気
と、対馬暖流からの水蒸気が、日本海側沿岸の山岳地帯でぶつかりあい、上昇気流
が発生し積乱雲となります。冬季雷は夏季雷よりエネルギーが大きく、雷被害も大き
なものになります。
■直撃雷と誘導雷
直撃雷はその名前の通り、電気設備・人体、その他の物体などに雷撃が直撃するこ
とを言います。直撃雷による電圧・電流は極めて大きく、電気設備や人体にどんな保
護を行っても、直撃雷を受けた場合に落雷被害をゼロにすることは、まず不可能です。
誘導雷は電撃の直撃ではなく、近くに落雷した際に拡散するエネルギーによって、電
磁界が大きく乱されることにより発生します。誘導雷によって、近くに敷設されている電
線やケーブル、電気機器に対して誘導電流が発生し、異常電圧によって機器の焼損・
破損を及ぼします。室内において、パソコンや電話が雷で壊れたという事故は、ほとん
どが、誘導雷による異常電圧や誘導電流によるものです。
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■雷から身を守るには
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雷の被害としては、
・まわりより高い所に落ちやすいので、周囲が開けた場所は危険
・木の幹や枝から雷にうたれることがあるので、木のそばは危険
などがあります。そんな雷から身を守るには、
・雷鳴が聞こえたらすぐに避難建物の中や自動車へ避難
・木や電柱から4m以上離れる
このことを念頭に速やかに安全な場所へ避難することが、雷から身を守るために有効
です。
■安全な空間へ避難
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳など、ところを選ばずに落ちます。近くに
高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プー
ル、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところはなどでは、
人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難してください。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全
な空間です。また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・
壁から1m以上離れれば更に安全です。
■安全な空間に避難できない場合
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、
煙突、鉄塔、建築物などの高い物体の
てっぺんを45度以上の角度で見上げ、
4m以上離れた範囲に退避します。
姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き
出さないようにします。雷の活動が止み、
20分以上経過してから安全な空間へ移
動します。
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雷注意報を確認し、気象情報を有効に活用しましょう。
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■電気製品への落雷被害を防ぐ
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電気製品のほとんどに落雷の被害が起こる可能性があります。
例えば、電話、インターフォン、テレビ、エアコン、パソコンなどです。
特にパソコンは、耐電圧(雷から耐えられる電圧)が低くなっています。
最近の電気製品や精密機械は性能が良いのですが、実は雷に対しては全くの無防備
なのです。
落雷があった場合は、直撃雷、誘導雷などによって、電源線等を通じての異常電流・異
常電圧が家に侵入し、電気製品を壊してしまうことがあります。
対策としては、雷が鳴り始めたら、電気製品を電源コンセントから吹抜くことが最も効果
があります。しかし、メインスイッチを切っても効果はありません。必ずコンセントを抜いて
下さい。またテレビの場合はアンテナのケーブル、パソコンの場合は電話線も抜けばより
効果的手です。また、落雷を回避できる電源タップを購入しても良いでしょう。
また、パソコンに対して被害があった場合、データの消滅という危険も考えられます。そ
の場合はパソコンに「無停電電源装置(UPS)」を取り付けることも効果があります。この
UPSがあれば、瞬時電圧低下に影響されません。たとえ落雷で停電になったとしても、
パソコンを成城終了するための数分程度のバッテリーが内臓されています。
ノートパソコンでバッテリー内臓なら問題ありませんが、デスクトップは対策が必要になり
ます。
(※内容は一部「かみなりねっと」から抜粋)
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これからの梅雨の季節、雷を伴う局地的な大雨の被害にも注意が必要です。
万が一に備えて、いざというときに慌てないために、日ごろから防災意識をもって
備えたいですね。
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