■地球規模での温暖化の傾向 |
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過去1000年の地球上の平均気温は、19世紀まではほぼ安定していましたが、
20世紀に入った頃から急激に上昇。急激な上昇の大部分は人間の活動に起因する
と指摘されています。
(出所:国土交通省水資源部編「平成15年版 日本の水資源」)
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■世界の降水量の推移 |
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温暖化の進行は、降水量に変化を及ぼすといわれています。全世界の陸域にある
千数百地点の観測所について、年降水量の平均値を見ると、2000年までの100年
間に、多雨の期間と小雨の期間が繰り返し現れており、1950年代と1990年代が多
雨の時期に当たっています。
(出所:国土交通省水資源部編「平成15年版 日本の水資源」)
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■日本の温暖化 |
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日本の年平均気温は、1898年から2004年までの約100年間に約1.0度上昇し、
地球全体の平均値を大きく上回っているのが分ります。
(出所:国土交通省水資源部編「平成17年版 日本の水資源」)
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■日本の降水量 |
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日本の年降水量は、1898年から2004年までの約100年間で減少傾向にあり、
1960年代半ば頃から多雨の年と小雨の年の差が大きくなってきています。
(出所:国土交通省水資源部編「平成17年版 日本の水資源」)
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■気候変動の影響 |
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平成19年2月以降順次公表された「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第4次
報告書では、気候変動の影響として、21世紀末に世界平均気温が最大で4度上昇し、
極端な降水現象の発生頻度が増大する可能性が高いこと、今世紀半ばまでに中緯度
のいくつかの乾燥地域・熱帯乾燥地域で年間河川流量と水利用可能性が10〜30%
減少することなどが指摘されています。
■気温・降水について(IPCCにおける認識)
□20世紀半ば以降の世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガス
の増加によって惹起された可能性大
□100年後の気温上昇は1.8〜4℃
□より極端な降水現象の発生の可能性大
□積雪面積の縮小
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