アクアブロンズの成分 |
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1.国の水質基準に合致する鉛フリーの青銅材料です。
アクアブロンズ(AQ-30)の化学成分(分析値の一例) |
(wt%) |
Cu |
Zn |
Sn |
P |
Bi |
Sb |
Bal. |
7.0 |
4.4 |
0.08 |
3.0 |
0.1 |
2.アクアブロンズはBiとSb含有する特許材です。
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アクアブロンズはこんなものに使われています。 |
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(1)バルブ用部品
(2)バルブシートリング
(3)各種水栓部品
・各種樹脂配管用継手
・シングルレバー混合水栓用胴体(温水・浄水・水道水の切替)
・バスタブ排水口他
・メタルヘッダー(給水・温水分岐金具)
・水道メーター用上ケース
・混合水栓シート部 |
◆鉛フリー青銅合金開発の背景 |
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給水部品には青銅鋳物が広く用いられていますが、その多くは鉛を含んだ
銅合金鋳物です。これは、鉛を含有する事により鋳造性、加工性、摺動性、
耐圧性が良くなるからです。しかしながら、人の健康や環境保全の立場から
鉛の規制が厳しくなり、平成12年に「水道施設の技術的基準を定める省令(
厚生省令第15号)」により水道施設に関する資機材等から溶出する物質の
溶出基準が規定され、更に平成15年4月から「水道法による水質基準の一部
改正(厚生労働省令第43号)」が施行され、鉛の水質基準が0.01 mg / lとなり
ました。これにより、給水装置や水道装置の鉛浸出基準が0.005 mg / lから
0.001mg / lとなりました。
また、欧州のRoHS/ELV規制(Pb、Cd、Cr(Y)、Hg、臭素系難燃剤の含有規制)
も平成18年7月から本格施行され、日本国内でもその規制に準拠または自主的
に上乗せ規制をするメーカーが増え、鉛を含まない(鉛フリー)銅合金の開発が
急務となっていました。 |